2012年1月28日土曜日

「弁護士会がオリンパスに警告「報復配転は重大な人権侵害」」:イザ!

 上司の不正行為を内部通報したオリンパス社員、浜田正晴さん(51)を不当に配置転換したのは「重大な人権侵害にあたる」として、東京弁護士会は27日、適切な部署に配置して業務を適正に評価するようオリンパスに警告した。浜田さんからの人権救済申し立てに基づくもので、法的拘束力はないが、警告は最も重い措置。

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記事本文の続き 警告書によると、浜田さんは平成19年6月、上司が取引先社員の引き抜きを行っていると社内窓口に通報したところ、通報内容を上司らに伝えられ、専門外の部署に異動を命じられた。

 東京弁護士会は「配転命令は報復目的だった」と認定。社外取引先との接触禁止命令や、病欠者と同等の成績評価について「継続的なパワーハラスメントで、人権侵害の程度は極めて重大」と指摘した。

 浜田さんが配転の無効確認を求めた訴えについて東京高裁は昨年8月、公益通報者保護法に基づく社内規定に違反した不当配転と認定。オリンパス側に賠償を命じたが、同社側は判決を不服として上告している。

 浜田さんは配転後、新人向けの教材を読むなど「浜田君教育計画」と題する業務を 課されたが、今年に入ってからは孤立した席で、業務指示を一切与えられない状態だという。

 浜田さんは警告後に東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、現状を「人間としてとても辛い」と吐露。「陰湿な見せしめは終わりにしてほしい」と環境改善を求めた。

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